こんにちは、ラパヘルMDです。
東京都東部エリア(江戸川区周辺)の一般病院に勤務する外科医です。
1000例以上の腹腔鏡手術を経験し、鼠径ヘルニア手術(TAPP法)をLife Workとしています。
この記事では「鼠径ヘルニアを放置するとどうなるのか」について
外科医の立場から分かりやすく解説します。
■結論
鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、放置すると悪化する可能性が高い病気です。
特に注意が必要なのは
・嵌頓(かんとん)
・腸閉塞
・緊急手術
になる可能性があることです。
■鼠径ヘルニアは自然に治る?
治りません。
筋膜の弱くなった部分から腸や脂肪が飛び出すため、薬で治ることはありません。
軽い症状でも徐々に大きくなることが多いです。
■放置するとどうなる?
①大きくなる
最初は小さくても時間とともに大きくなります。大きくなるほど手術も難しくなります。
②嵌頓(かんとん)
飛び出した腸が戻らなくなる状態です。強い痛み、腫れ、吐き気が出ます。この場合は緊急手術が必要になります。
③腸閉塞になることがある
嵌頓すると腸の流れが止まり、腹痛、嘔吐、発熱が出ることがあります。
④緊急手術になる。
緊急手術は
・合併症が増える
・入院が長くなる
・体への負担が大きい
ため、できれば避けたい状態です。
■いつ手術を受けるべき?
症状がある場合は早めの手術をおすすめします。
小さいうちの方が
・安全
・早い
・痛みが少ない
ことが多いです。
■まとめ
鼠径ヘルニアは放置しても治らず、大きくなったり嵌頓を起こす可能性があります。
安全に治すためには状態が安定している時に手術を受けることが大切です。
このブログでは、
鼠径ヘルニアや腹腔鏡手術について、外科医の視点からできるだけわかりやすく説明していきます。
これから手術を考えている方や、治療法で悩んでいる方の参考になれば幸いです。
筆者:ラパヘルMD
消化器外科・腹腔鏡手術を専門とする外科医
腹腔鏡手術1000例以上
日本ヘルニア学会所属 鼠径部ヘルニア修得医


